#止まることのない少子化(その10)

子供が少なくなっていく原因-お母さんの保育負担の大きさ、若い人を始めとしてそれぞれの家庭の苦しい経済問題。でもまだまだあるんですよ。


子どもが保育園とか認定こども園へ通って遊んだりして、小学校へ上がると野球、サッカーなんか覚えて将来の夢を見ますよね。やがて中学校から高校まで進んで、最近の子は大学まで進む子がとても増えました。でもこれはタダで行けるわけではないですよねー。それぞれ保育料とか授業料を払わなければいけませんね。教育費です。

でも、これがまたとても高いんですよ。例えば、幼稚園の期間を3年間だけと低くみても、高校まですべて公立に通って大学も国公立であったとしても1,080万円掛かると見積もられています。そして大学が私立文系であれば1,271万円、理系であれば1,367万円掛かると言われています。途中、中学や高校が私立であればさらに上乗せされるわけです。
これは子供一人の費用ですから二人であれば2倍、三人であれば3倍の費用が掛かってしまうわけですよねー。

外国ではどうなんでしょうね。前に名前が挙がったフランスとスウエーデン。
フランスでは高校までの学費は全額無料で、大学も年間授業料は150ユーロ(約21,500円)。
スウエーデンは大学まですべて授業料は無償だそうです。とても羨ましいですね。フランスとスウエーデンなどは学費だけでなく、それ以外の少子化対策も国を挙げて取り組んできているんですよ。

家族手当にしても、産前産後休暇手当にしてもフランス、スウェーデンなどは日本より厚く、特に父親の育児休暇取得については手厚い制度になっているんですよ。

やはりこういう問題は国と民間を挙げて取り組んでいかないと解決できない問題であると思います

11回目に続きますよ~

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#止まることのない少子化(その9)

バブルがはじけて世の中は不況になり、学校を卒業しても非正規社員として採用され、人によってはずっーと「非正規社員」のままの方もたくさんおられるんですよー。
バブルがはじけて30年くらい経ちましたが、実際、世の中は良くなったのかなー

バブル直後に世の中の景気は落込み、新卒者はなかなか正社員になりづらく、給料も下がりました。


それから何年も経って、景気は持ち直したと言われますが、私たちの生活はよくなったのでしょうか?みんな幸せになっているのでしょうか?

実は新卒者は勿論のこと、一般の家庭においても不況になって以来、給料は上がらず逆に下がっているという傾向にあるんですよ。実際、自分の家庭を振り返っても、どうですか? 結構、家計が苦しくてというおうちも多いんではないんでしょうか?家やマンションを買われたところでは住宅ローンの負担で大変なおうちもあるんではないんでしょうか?子供も大きくなってきて、学校とか塾の費用も増えてきてはいませんかー??

あまり目にしたことはないかもしれませんが、日本の全世帯の年間収入額の中央値というものがあるんです。(平均値ではなく中央値ですから、ちょうど真中の人の収入額です)
なんと今から30年近く前の1994年に比べて2019年では金額で32%も落ちているんですよ。これでは一生懸命夫婦で共働きしても、子供を育てていくのは大変な時代になったということですね。

最近よく聞きますね。日本の子どもの7人に1人は貧しいと言われることを。勿論、シングルマザーという特殊事情の家庭の方もおられますが、これだけ就職事情が悪くて、給料も安ければそういうことにもなるんでしょうね。
子ども自身が貧しさを感じるということ、それほど悲しいことはないですね。コロナの時などは、小学校が休みになると給食がないので、家では昼ごはんが食べられない子がたくさんいたという切ない話をよく聞きました。ひどい話です。胸がしめ付けられました。

次は第10回に行きます。

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#止まることのない少子化(その8)

お金の問題になってしまいました。少子化の問題にはまづ、女性に片寄った保育の負担の話がありました。実はお金の問題もあったんですね。

昔の家族は結構人数が多く、子どもを育てたり、生活の心配もそれなりに何とかなるという「みんなで暮らしているシアワセ感」がありましたよね。


でも今は違ってきていますよね。核家族化してきて、早くから自立して、結婚をする人はそれなりの生活設計や人生計画を立てて、相手を選んだりしていると思います。ですからある程度、これからの生活に見合った収入を望んで、相手の人にもそれを求めたりしますよね。

でも前回述べたように今の日本は特に若い人の給与水準が低いんです。何年か勤めても収入増があまり期待できない世の中になってきているんですねー。だから付き合っていたり、結婚を考えている相手の方も同じような状況であると思いますので、将来設計が立ちにくくなっていますよね。あとで出てきますけど、大学生になると授業料が高く、奨学金を貰って学生生活を送っている人も多く、その借金を背負って社会人になる人もかなりいるんですよ。


女性の場合は、特に最近は地方から東京、大阪などの大都会に出てきている人が多く、結婚相手が見つかっても、そういった事情があり先行き不安で結婚に踏み込めない人も多いようですね。正規社員であればまだいいんですが、非正規社員であると、かなりお互いの決断にも悩むかもしれません。また、望む相手すら見つからないことも多々あるようです。

それぞれの経済問題がネックとなって結婚が遅れたり、ずーと独りでいたりすることが少子化の大きな原因になっているようです。

 
一方、先程言ったように、女性が大都会へ進出することが多い地方においても、男性の人数の方が多かったりして、なかなかパートナーが見つからないことも出てきています。

次の9回目に続きます。

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#止まることのない少子化(その7)

平成という時代が始まってすぐに超好景気であるバブル景気がはじけて不況が始まったという話をしましたね。それから後に学校を卒業して就職した人たちにとっては大変な時代になってしまったんですよ、ホントに。卒業はしたけれど,どうなってるの―ってやつですね‼

会社によっては、それから何年間も新しい従業員を採用しなかったり、採用をしてもほんのわずかな人数しか採用しなかったりした時期だったんです。厳しくて、恵まれない時代だったんですよ。またそのころに新規採用者の給与のレベルは下がり、その影響は今もまだまだ続いていると思われます。バブルがはじけてから学校を卒業された方は結構多くの人が大変な苦労をされたと思います。

また、そのころ流行り出したのが「派遣労働者」という言葉です。正規に採用した社員ではなく、派遣会社を通して「派遣」という形で企業が人を受け入れる制度です。いわゆる「#非正規社員」という待遇で、いろいろ弊害があります。
いつまでという期間を決められた働き方であって、給料も正規社員よりも安く、ボーナスなども普通はありません。非常に不安定な立場ですが企業側にとっては景気が良くない時代に人件費の負担を抑える便利な手段となってしまったんですね。新規卒業者でもやむなく派遣という道を選ばれた方はたくさんいると思います。一旦、派遣になるとなかなか正社員になれない制度です。辛いですよね~

現在でも、派遣社員に契約社員(期間を限定された社員)、パート、アルバイトを加えた社員を『非正規社員」と言いますが、全労働者の中でのその人数比率は40%近くに達しています。給料も安く、ボーナス・退職金もなく、福利厚生もほとんどないというのが実態です。

    はぁ?

前の回で#少子化の要因として女性に掛かりすぎる#保育負担の問題を挙げましたが、この「非正規社員」の増大も少子化の一因になっているんですよ。

8回目に続きます。

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#止まることのない少子化(その6)

女性(お母さん)が小さい子どもを育てるのは大変な事なんですよ~

女性は子供を出産する時に仕事をいったん辞めてしまうことが多いんですと説明しましたね。それは多くの理由があります。前の回で触れましたが多くのきちんとした企業は認めていますが、どんな企業でも育児休暇を認めているわけではないということと、政府も最近は保育園、認定こども園などを増やして保育には力を入れてきてはくれていますが、まだまだ例えば0~2歳児の多くの幼児が園に入れず、従ってお母さんは子どもを預けて仕事に就くことがあまりできていない状況です。

一時、幼児が保育園に入れない「待機児童」という問題もありましたよね。政府の支援で改善には向かったんですが、まだまだ場所によっては、或いは幼児の歳によっては完全ではありません。

日本の場合は欧米の国と比べて、男性(夫)が育児に協力する割合がとても少ないのですね。ヨーロッパでは、例えばフランスやスウエーデンなどでは男性が積極的に育児を行っている国が多いということです。日本では、男性に対しての育児休暇制度が遅れていて、企業によっては進んでいるところもあるのでしょうが、一般的には殆どの場合、育児休暇が取れていなくて、女性との保育の分担ということができていないのが現実ですね。

その分、保育の負担が女性にかたよっているので、結果、女性は会社を辞めるケースが多くなっていて、また育児後に働けることができる時期になっても、元の職場ではない違う職場でしかも正社員ではなくて、派遣社員とかパートとかアルバイトなどの非正規社員になってしまうことが多いんですよ~。
それも大きな問題ですね。

 非正規で働いています

次の7回に行きますね。

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#止まることのない少子化(その5)

どうして生まれてくる子が少なくなったんだろう

以前は「お見合い」という言葉がよく使われていて、「恋愛」で結婚するか「お見合い」で結婚するかというようなことを言っていた時代だったんですよね。
そのころは大抵、お父さんが仕事に出たり自営で働いたりして、お母さんは専業主婦で家を守っていたというのがよく見かけられた風景だったんですね。

だんだん時代も変わってきて、女性も学校を出て社会に出ることが一般的になると「自立」ということが進んできて、かつてのように早くに結婚をして家に入るということが減ってきたようですね。
ただ、仕事をし続けながら結婚する人もいれば、そのまま自立して暮らす人も出てきました。いづれにしても結婚する年齢は前より遅れてきたり、結婚をしないという選択の女性も増えてきているわけですね。

        
       自立してますよー

外国などでは仕事をして結婚する女性は子供ができても、そのままその職場から離れず、出産後にはその職場に戻るケースが多いんですが、日本の場合はいろいろな問題があって、約50%くらいの人が離職すると言われています。辞める原因の一つは保育の問題昔は生まれた子供の面倒をみてくれるおじいちゃんやおばあちゃんが家にいたのですが今は核家族と言って別に暮らしていることが多く、(女性)お母さんがほとんど1人で子どもの面倒をみなければならないことがあげられますよね。

女性にとっては子供を育てる(育児)負担はとても大変なことです。本当は仕事をしながら子供を育てていきたいと思っている人も多くいるでしょうが、それはさっき言ったように、簡単にはできないということと、子供が生まれてきてしばらくの間は休みが取れる期間(育児休暇)が認められていても、それをきちんと行っている企業も多いのですが、まだ完全に行われているとは言えないという状況です。また育児がひと段落して、預けられるようになっても、殆どは元の職場に以前の形で戻ることはできません。あとから出てきますが、派遣社員とかパートとかアルバイトという形になってしまいます。

そういった育児の負担とか仕事のことが大変だと思ってしまうと、結婚しても子どもは作らないと決めてしまう夫婦もおられますし、極端な話、結婚もしないと決められている方もおられるようですね。
勿論、ずーと自立したいからという理由で結婚されない方もおられますよ。
そういったことが子どもが減っていることのまづ一つの大きな原因ですね。

続きは次の6回にしましょう。

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#止まることのない少子化(その4)

減っていく子供たちの数。


毎年生まれてくる子供たちの数が減ってくるとどうなっちゃうんだろう??
小学校へ通っていたころ、たくさん友達ができて楽しい時期があったよね。
みんなで遊んで、学校行って、野球したり、サッカーしたり、縄跳びしたり・・

そして、中学へ行って、また他のお友達もできて、高校へ行ったよね。
そんな友達もこれからは、だんだん少なくなってしまうんだね~。
毎年、毎年子供が少なくなってくると、楽しくなくなってくるよね。
そして、そのあと
大人になる人も同じように少なくなっていくんだよね。

今、働いている大人の人達が少なくなってきたら、どうなっちゃうんだろう?
いろんなことが不便になってこないかなあ?前にも言ったけど、お店に買い物に行っても気に入った服を探しに来たのに聞いてくれる店員さんもいなかったり。バスを待っていて、以前は10分くらいで次のバスが来たのに、30分以上待たされたり。家の水道管が壊れて、修理を頼んでも「今日は無理です」って断られたり・・・。

世の中は進化するから大丈夫だよ」だって!!! そうなのかなあー 世の中が進化していっても、人間にしかできないことはたくさんあるよね~。AIは友達にも家族にもなれないし、相談だってできないよ~。会社の仕事でもそれぞれの人や地域に合わせる商品を考えたり企画するのは人間ですからね。小さな子供を保育園や学校で育てるのも人間ですよ~。家を作ったり、マンションを作ったり、道路を工事するのも人間です。

これからたった40年くらい先にも、今のまま人が減っていったら、みんな普通の生活するのに困ってしまうし、友達も知り合いもどんどん減っていってしまうんです。
本当にそんな世の中になったら困っちゃいますよね。寂しくて、とても不安な世の中になりますよね。
そんな世の中にしたくはないですね~

どうして子供がどんどん減っていくことになったのか、

次の5回から考えてみましょう

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#止まることのない少子化(その3)

この前の回に、「子どもの数が毎年少なくなってきてます。」って話をしましたね。それはいったいどういうことなんでしょうか。

戦争が終わって75年以上が過ぎましたね。その間に第1次ベビーブーム、第2次ベビーブームという時期があったんですよね。そういう頃は結構、世の中も明るくなっていて、日本中に活気がみなぎっていて、多くの子供が元気に生まれてきた時代でした。



第1次ベビーブームで生まれた子供たちが大きくなって第2次ベビーブームが起きましたね。
第2次ベビーブームで生まれてきた多くの子供たちが、お父さん、お母さんの歳になったころに第3次ベビーブームが来るだろうと思われてたんですよ。でもそれは来ませんでした。
どうしてでしょうか?

第2次ベビーブームというのは昭和50年(1975年)のちょっと手前のころです。
そのころから、日本の産業はますます栄えていって、どんどんと景気の良い時代になっていき、徐々に過熱していくと過熱しすぎて、昭和の終わりから平成の初めにかけて、空前の超好景気時代と言われるあの「バブル景気」が起きました。

ところが、平成になるとバブルはあっと言う間に弾けてしまい、世の中の不動産や株などの多くの資産の価格も一気に落ち込むと、景気は急に冷え込んで、世の中が不況になってしまったんです。

それ以後、長年に亘って企業の採用も細ってしまい、多くの新規卒業者は就職難という憂き目にあってしまったんですよ。
それと共に、第2次ベビーブームをピークにしてそれからあとは毎年毎年1年間に生まれてくる子どもの数は現在に至るまでずーと減り続けているんですよ。

続きは第4回を見てくださいね。

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#止まることのない少子化(その2)

この前は#少子化になると、この国は年老いた人の割合が5人に2人という国になってしまうという話をしましたね。そうなると、どうなりますかね~
今はまだ元気な若者も多くいて、いろんなイベントも開かれていて、社会にも活気がありますよね。

考えてみてください。5人に2人が高齢の社会だったら、今のような活気のある社会であり続けられますか?日々の暮らしに魅力がありますか?時計がゆっくりと進んでいく時代になるのではないでしょうか。それはそれでいいのかもしれませんが、でも元気のある活性化している海外の国からみれば取り残された存在感のない島国になっていきませんか?

日本は今はまだ先進国と言われていますが、そんな社会になってしまった頃には後進国の仲間入りを果たしているかもしれませんね。
この国は世界一の長寿国と言われていますね。それはそれでいいことなのですが、その代わりに子どもの数が毎年少なくなってきているんですよ。何年か経つと少なくなった子供が大きくなったころには年寄りの社会になっていて、元気に活躍できる成人と言われる人が少なくなってしまうんです。

そうなってしまうと、例えば道路や橋が壊れても人手が足りなくなってしまうので通行止めや修復ができなくなったり、ガス、水道などの社会に必要な物(インフラですね)も維持できなくなり、それどころか食料とかエネルギーなどの毎日食べたり使ったりする必需品の物流が滞って、街ではいろいろな商品が欠品しがちになってくることも予想されませんか。

働く人が少なるなるので税金収入は減少して、巨額な財政赤字が国や地方にのしかかり、経済力も落ちて、私たちの生活にも大きな影響が出てくるかもしれません。

     エエー--             エエッ——ー

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続きは3回目で見てくださいね。

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#止まることのない少子化(その1)

#少子化の現実を知っていますか?

世の中で最近「少子化、少子化』ってあっちこっちで言ってますよね~
なんだかよく知っていますか。何が大変なのか、考えたことがありますか~

いま日本にはだいたい1億2500万人くらいの人が生活しているんですよ。
昔、あの坂本龍馬がいた明治維新のころ、日本という国は人口が4000万人にも満たなかった
国だったんですよ。

その後、聞いたことがあると思いますが、2回の世界大戦がありました。
世界大戦
あと、この国は急激に産業が発展していって、人がどんどん増えていったのです。
そしてなんと1億2500万人くらいまで増えていったのです。大変な国になりましたね。

私たちが生まれる前の、今から100年くらい前の1915年には5300万人という人口でした。
「だったら、いいじゃない。今これだけ人がいるんだから少子化でもいいじゃない」
っていう人も結構いるみたいですね。

それがいいじゃないでは済まない、結構厳しい現実があるんですよ。
「65歳以上の方」を高齢者と言いますが、100年前の1915年の人口5300万人のときには
高齢者は日本人全体の5%しかいなかったとても「若い人の国」だったんですよ~。でも今のままでいくと近い将来、その高齢化率が40%くらいの「年老いた国」になってしまうんですよ。

この続きは次回にしますね。

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