お金の問題になってしまいました。少子化の問題にはまづ、女性に片寄った保育の負担の話がありました。実はお金の問題もあったんですね。
昔の家族は結構人数が多く、子どもを育てたり、生活の心配もそれなりに何とかなるという「みんなで暮らしているシアワセ感」がありましたよね。
でも今は違ってきていますよね。核家族化してきて、早くから自立して、結婚をする人はそれなりの生活設計や人生計画を立てて、相手を選んだりしていると思います。ですからある程度、これからの生活に見合った収入を望んで、相手の人にもそれを求めたりしますよね。
でも前回述べたように今の日本は特に若い人の給与水準が低いんです。何年か勤めても収入増があまり期待できない世の中になってきているんですねー。だから付き合っていたり、結婚を考えている相手の方も同じような状況であると思いますので、将来設計が立ちにくくなっていますよね。あとで出てきますけど、大学生になると授業料が高く、奨学金を貰って学生生活を送っている人も多く、その借金を背負って社会人になる人もかなりいるんですよ。
女性の場合は、特に最近は地方から東京、大阪などの大都会に出てきている人が多く、結婚相手が見つかっても、そういった事情があり先行き不安で結婚に踏み込めない人も多いようですね。正規社員であればまだいいんですが、非正規社員であると、かなりお互いの決断にも悩むかもしれません。また、望む相手すら見つからないことも多々あるようです。
それぞれの経済問題がネックとなって結婚が遅れたり、ずーと独りでいたりすることが少子化の大きな原因になっているようです。
一方、先程言ったように、女性が大都会へ進出することが多い地方においても、男性の人数の方が多かったりして、なかなかパートナーが見つからないことも出てきています。