#止まることのない少子化(その12)

前々回の10回でフランスとかスウエーデンでは国の支援が厚いということに触れましたね。
すごーく、大事な事なんですよ。

フランスでは高校までの学費は全額無料で、大学も年間授業料は150ユーロ(約21,500円)、スウエーデンは大学まですべて授業料は無償であると触れましたね。いったい日本はどうでしょう??
日本は公立小学校、中学校、高校は無償(高校は世帯収入910万円以下のみという制限があります)ですが、私立の小中学校は年間最大10万円の補助(世帯収入400万円未満のみ)となっています。
大学は高い入学金、授業料ともすべて自己負担ですよね~
  教育費負担は大変ですよ~

日本の大学生は2人に1人以上の学生が奨学金を必要としているということです。当然,学生時代に奨学金を返せる人は少なく、社会人になるところまで持ち越し、非正規雇用等の不安定・低賃金労働の拡大等により、安定した収入を得て奨学金を返済できる環境は大きく崩れているということです。辛いですね~

一方、家族手当を見ると、フランスでは第2子に約15,000円、第3子に約20,000円を20歳まで支給されます。(月額)
スウエーデンでは16歳未満(但し学生であれば20歳まで)1人15,000円、2人で31,800円、3人53,800円、4人80,900円、5人では110,900円支給されます。(月額)
日本は家族手当は扶養手当のみ。児童手当は3歳未満月額15,000円、3歳以上中学生まで月額10,000円と貧弱ですね。

出産の休暇・手当を見ると、フランスでは母親:出産休暇(第1子、2子は16週間、3子は26週間) 給与は100%支給。 父親:「父親休暇」2週間 賃金の80%を保障。
スウエーデンは母親が産前産後で14週間休暇が取れ、両親合計で何と480日(だいたい1.3年ですね)も育児休暇が取れるんですよ。その間給料は最初の390日が80%、残り90日が1日900円支給されるんですよ。凄くありませんか~

それと比べると、日本では母親の休暇は産前で6週間、産後では8週間で育児給付金は180日までは賃金の67%、それ以降は50%なんですよ。

次の回(第13回)で育休などの日本の状況を見てみましょう。

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